詩3「雨がふる」

「雨がふる」


庭先のパイプ椅子に座り、煙草の煙を吹かしては、
それがそのまま曇天に溶けていくのを眺めていた。
湿った空気に、「もうじき雨がふる」と思った。
体臭のように感じていた倦怠がフッと軽くなり、
夕飯の支度をしようと立った。
「雨がふる、雨がふるぞ」
高揚しながら私は台所へと向かった。