ネットで精子提供持ちかけ:検索と想いについて

無知でした。

こんなことがあるんですね。

NHKのネットニュースはすぐにリンク切れするので、少し引用して載せておきます。


不妊や未婚の女性に匿名で精子の提供を持ちかけるインターネットのサイトが数多く存在し、医療機関を介さない精子の受け渡しが行われて、妊娠や出産に至ったケースもあることが、NHKの取材で分かりました。

このようなサイトは、40余り確認され、このうち11のサイトの提供者から直接、話を聞くなどした結果、実際に医療機関を介さない精子の受け渡しが行われ、妊娠や出産に至ったケースもあることが分かりました。

提供を受けた人の中には、不妊に悩む女性のほか、未婚の女性も含まれていて、結婚しなくても子どもを授かる方法を探していたところ、サイトの存在を知り、提供者の素性や経歴に不安を感じながらも利用を決めたとしています。

ほどんどの場合、金銭の要求はなく、精子を入れた容器を、シリンジと呼ばれる針のない注射器と共に受け渡されることが多いということです。

個人による精子提供について、日本産科婦人科学会は、ガイドラインで医療機関に課せられている洗浄や検査などが行われず、相手の女性が感染症などにかかるリスクが高いことや、匿名で行われるため生まれた子どもにとって父親を確認する手段がなく、倫理的にも問題があることを指摘し、女性が利用しないよう呼びかけることにしています。



このニュースについて、どう思うだろうか。

私なりに思うところはあるのですが、なんというか、正解がないのでなんともいえない。

明言を避けるというか、意見を言うのも憚られる。

が、なぜか、このニュースを読んで、涙がでそうになった。なんだろうな、この感覚は。

ここ数年で最も動揺したニュースかもしれない。

サイト数40って、かなりの数だし、

“ほどんどの場合、金銭の要求はなく”とあるように、ビジネス的なことだけじゃないと思うんですよ。

感染症のリスクが高いので利用しないでくださいというのは間違いない。でも、それだけでは片付かないような気がする。

うまくいえないけど、人の想いというのが内在していて、表面的な倫理や道徳だけでは動かない"重さ"がある。


結婚しなくても子どもを授かる方法を探していたところ、サイトの存在を知り、提供者の素性や経歴に不安を感じながらも利用を決めたとしています。


一体、どんな想いで検索したのか。

わかるはずもないのに、検索する姿を想像してしまう。

検索。検索するということ。

インターネットが好きで、これまで無数の検索を行ってきた。多くのサイトを訪れてきた。

暇つぶしでネット検索することもあるし、切羽詰まって何かを調べることもある。

「ネット上でサイトと出会う」。

それは偶然の出会いだけじゃない。

求めて、調べて、選んで、出会う。

大げさな言い方かもしれないけど、それが「検索」だ。

"検索"って、検索する時点で、ほとんどが決まっている。

「何を検索するか、どのように検索するか」、この時点ですでに、どういうサイトと出会うかのほとんどが決まってしまう。

此方側から“求めて、調べて、選ぶ”のだから、それは当然なのだけど。

「検索結果」以前の、「検索前の想い」。これが検索のすべてといってもよい。

その想いが強ければ強いほど、検索の結果は変わってくる。

一体、そこには、その検索には、どのような想いがあったのか。

既存の倫理や道徳では量れない、一筋縄ではいかない。

考えても意味が無いし、考えること自体、分不相応な気もするが、

考えずにはいられない、"人の、大事なナニカ"がこのニュースには在るんじゃないだろうか。


NHKのネットニュースはリンク切れするので、いまのうちに読んでおくといいと思います。