“ワークデザイン”とは?:『ワーク・デザイン これからの〈働き方の設計図〉』を読んで

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『ワーク・デザイン これからの〈働き方の設計図〉』(長沼博之)をKindle版で読みました。

よかったです。とても参考になりました。

“今の自分の働き方”、および、“これからの働き方”について考えている人には、参考になるんではないかと思います。

読んでて印象に残ったところを、自分なりに箇条でまとめてみました。(※もしも誤読あったらすいません…)




『ワーク・デザイン』:読書メモ


  • 「大量採用大量解雇」⇒人の時間を奪う
  • ロボットができることを人間がやると人間がロボットのように扱われてしまう
  • 機械ができることは機械へ、人間は人間にしかできない仕事をする、これからの働き方にとって大切なこと
  • クラウドソーシングによってコスト削減になる
  • (機械化や情報革命によって)生産性が高くなればなるほど雇用は減っていく
  • 新しい時代の働き方には「パラレルキャリア」の考え方が必要となる。1つの会社の1つの職を自分のキャリアとするのではなく、複数の仕事 ・活動をキャリアと認識し、それぞれを同時並行させる
  • これからの時代は「損得」ではなく「好き嫌い」「善悪」に価値観の重点が置かれる
  • 「社会の役に立ちたい」という人が増えている風潮
  • 「大衆」の予想はどんなに詳しい「一人」よりも正確。
    "大衆のほうが賢い"
    “我、大衆の一員なり”という哲学をもつこと。
    大衆のために泥をかぶるような人が支持を集めるだろう。
    “我、選ばれし人間(エリート)なり”という価値観ではいけない
  • 【社会が評価する価値観基準】
    1.「長期的な視点をもっているかどうか」
    2.「自分だけ、関わっている人間だけでなく、『他の人』も幸せにするという視点をもつ」
    3.「差別がないか」
    4.「個人の可能性をどこまでも活かそうとするか」(組織ではなく、個人に力を与えていく)
  • 低階級の欲求(生理的、安全)が満たされると、より高次の欲求(尊厳、自己実現、帰属)を求める
    【労働】――「生物としての生存」のために働くのではなく、人間として、「自己実現」「貢献」「公益」を求めて働く時代
    「消費社会」から「生産社会」への変遷
    “買う”よりも“働く”ことに価値を感じる
    低階級の欲求は「消費型の欲求」、高次の欲求は「生産型の欲求」
  • 「リーン・スタートアップ」――地図を捨て、コンパスに頼れ
    市場の変化を読み取り、ピボットする。
    スピーディーに“小さく”立ち上げ、利用者の意見を聞きながらブラッシュアップしていく。
  • ユーザーを短期間にどれだけ増やせるかが重視され、コミュニティ化されていれば(人が集まっていれば)、後からビジネスモデルを修正・構築することは可能
  • 「コミュニティ」から発想して(構築して)、価値を創出し、コミュニティを起点としてその価値を伝播させる
    “新たな経済圏を生み出す”
    同じ志や共感・共鳴を元にした、小さなコミュニティを形成し、それを少しずつつなげて広げていくモデルが重要である

上記に挙げたのは、私が特に印象に残った一部分であり、もっと他にもいろいろ書かれています。


読後に思ったこと


“パラレルキャリア”の時代、というのが本書では繰り返し書かれています。

これに関しては各所言われていることであり、“当たり前化”してきていると思います。

少なくとも自分の周りでは、一つの仕事だけをやっている友人はほとんどおりません。ボランティアであったり、投資であったり、ブログや、動画・音楽作成などなど、仕事以外でさまざまなことに取り組んでいる人が多いです。

昨今の芸人さんが、映画監督や小説を書いたり、音楽DJをやったりしているのも、ある種の“パラレルキャリア”ではないかと思います。

というより、そうせざるを得ない。1つの仕事、1つの職だけではやっていけないようなところがあるんじゃないか。

が、それは必ずしも悲観的なことではなく、ウェブを中心にして、昨今は“個人で色々とやりやすい”仕組みができつつあって、すなはち、“「個の力」を活かせるような時代”、ということである

他、「コミュティ」の重要性についても書かれている。

ウェブが広大になればなるほど、人は集う。小さなコミュニティが乱立する。そしてそこに経済圏が生まれる。


そういったコミュニティの中心にいるか、あるいはコミュニティを生みだせるかが、これからの働き方を考える上で重要なのかもしれない。


「消費社会」から「生産社会」への変遷の中で、“働く”ということの意味と“働き方”そのものが移り変わっていく。大衆が導き出した正しい答え――それは、“人間らしく働きたい”という、高次元を求める欲求や、自己実現の意志、個の力の発動であるのかもしれない。

以上、@ryotaismでした。