さいきん、池袋に行くことがあって。

さいたまから電車で向かうんだけど、

ご存知のとおり、「満員電車」でさ、

ぎゅうぎゅうの、すし詰め状態。圧迫、あっぱく。

ドア付近で赤ん坊が泣いてたりするんだよ。

なんかさ、

「こりゃ異常だ。こんなの普通じゃない」って、あらためて思ったんだけど、

でも、そんとき、「んー…」って考えることがあって。

ちょっと、それについて今日は書いてみるわ。


満員電車






***


赤羽(あかばね)ってとこでね、

なんか、電車が遅延してたとかで。

で、ようやく電車が到着したんだけど、

ホームにできた長蛇の列が、いっきに乗り込むわけさ。

ただでさえ電車が遅れてるし、

待ちくたびれたボクらは、「この電車になにがなんでも乗り込んでやるぜ」って。

で、満員になって。

かかとを浮かして、吊革に必死に手を伸ばして。

前後左右から圧迫。

「あー、苦しいよー」とか思って。

それで、「なんでこんなことなってんだ」って。

「おかしいぜ、こんなの」って。

そうやって、ストレスを感じて。


でも、そんときに思ったんだよね。

「ボクよりイラッとしているのは、ボクよりストレスを感じているのは、『現地の人』なんじゃないか」
って。


地方の人





ボクはさ、三重県ってとこの生まれで、いまは、埼玉に住んでいる。

同じような人、つまり、「地方から首都圏にきた人」が、たくさんいると思うんだ。

そりゃね、電車も定員オーバーになるって。

で、もし、ボクが現地の人、

たとえば埼玉生まれ埼玉育ち、

あるいは東京生まれの東京育ちの人間だったら、

「なんでこんねん地方から人が来るんだよ…」って、そう思っちゃうだろうなって。

地方から来てるボクが、「満員電車にイラッとする」のは、なんつーか、おかしいなって思ったよ。お門違いっていうかさ。


部外者っちゃ、部外者だからね。。。

ちょっと申し訳ないキモチになったんだよな。現地の人に。


たとえばさ、

「自分の住んでいるとこが首都になりましたー」ってなって、

東京の人が何万人も、こっちに大移動してきて、

いつも乗ってる、空いてる電車が、次の日からすんげぇ満員になったらイヤでしょ。

「こっち来んなよ…」って思わないっすか。ヤだよねえ。


東京・埼玉の人は、生まれたときから、こういう満員の状況だから、もうこれが普通だと思ってるのかもしれない。

「内側」の人は気付きにくいよね。

「外側」の人間だけが気付くことができ、気付くべきなんじゃなかろうかね。。。んー。


***


首都圏に会社が集中してて、

そこに人が集まるのは、仕方ない部分もあるんだろうけど、ちょっと反省したな。

「なんか、スマンことしてるな」ってことと、

「オレがイラッとするのはおかくねぇか」って、まぁそういう話。