おもしろいなぁと思ったのでご紹介。


麻布中の入試で今年出題された理科の問題


“「ドラえもん」がすぐれた技術で作られていても、生物として認められることはありません。それはなぜですか”



バカロレアの哲学問題みたいだな…

と思って、あれこれこ自分なりに答えを考えていると、

ふつうに答えがあるということ。


ドラえもん問題は理科の大問2の問7として出題され、同じ大問の中にヒントが隠されている。

大問2の問題文には地球上の「生物」に共通する特徴として、以下の3つがあげられている。

(1)「自分と外界とを区別する境目をもつ」、
(2)「自身が成長したり、子をつくったりする」、
(3)「エネルギーをたくわ えたり、使ったりするしくみをもっている」

これらをしっかり読んで解き進めれば、「ドラえもんの場合、(2)の『自分自身の成長や生殖』という項目に該当しないから生物ではない」ということになる。



そりゃ、正解はあるわな…。

「正解のない問題」というのは、入学試験には不適切だろう思う。入学者を決めるテストなわけだから。


「正解」はないけれども「不正解」はある問題



ちなみに、ボクはこの問題をみたとき、

「『正解はない』けれども『不正解』はある問題」なのかなぁと思った。

白紙はもちろん不正解だが、

たとえば、

  • 「ドラえもんはロボットだから」
  • 「ドラえもんには心がないから」

こういった単純な答えを書いた者も不正解。

それ以外は、余程まとはずれなことを書いていなければ「正解」なのかなぁと。。。

“心がないから”に関しては、「心が何であるか」の説明があれば正解。

そういった、「自分なりに考えて、答えを書けることができればよい」という、「考える力」を問う問題なのかなぁと思った。


まぁ、でもふつうに答えがあるんだね…(-_-;)当然か。

でもおもしろいなぁと思った。