芥川龍之介のちょっとだけマイナーなおすすめ作品(青空文庫/Kindle編)
芥川龍之介の、ちょっとだけマイナーな傑作をいくつかご紹介します。
“ちょっとだけマイナー”ですので、『羅生門』や『河童』などはのせておりません。
それぞれ、青空文庫とKindleのリンクを貼っておきます。
すべて無料で読むことができますが、できれば敬意をもって読みましょう。
『袈裟と盛遠』
|
初出:「中央公論」1918(大正7)年4月
あらすじ
盛遠は袈裟と不倫関係にあったが、もはや愛していないどころか凌辱したいとすら思い、その一環として袈裟の夫を殺そうとする。袈裟は夫に対する償いから身代りになろうと決意した。一方で自分を辱めた盛遠に復讐するため、実行されなければ自分が盛遠を殺す覚悟だった。情欲に駆られる男と、贖罪と復讐の狭間で苦悩する女の、哀れな色恋沙汰である。
青空文庫
http://bit.ly/WUS6cX
『大導寺信輔の半生 —或精神的風景画—』
|
初出:「中央公論」1925(大正14)年1月
あらすじ
『大導寺信輔の半生』は、芥川龍之介の短編小説。1925年(大正14年)1月に「中央公論」にて発表されたが未完となった。芥川の晩年の作品で、年齢を重ねたことによって作品に厚みを与えたと菊池寛に評価された。 大導寺信輔という少年の生活を、6つの章に分けて描いている。芥川はこの続きを書くつもりであったが、1927年に自殺を遂げ、未完の作品となった。
青空文庫
http://bit.ly/ZZIoT6
『闇中問答』
|
初出:「文藝春秋」1927(昭和2)年9月
内容
1対1の問答形式。
青空文庫
http://bit.ly/ZviNCt
『雛』
|
初出:「中央公論」1923(大正12)年3月
あらすじ
老婆が語る子供の頃の話。 老婆の家は、江戸時代は裕福な家柄だったが、明治以降没落していた。 そして金に困って雛人形を外国人に売ることになった。細工を凝らした雛人形で手放すのを惜しがったが背に腹は変えられなかった。
青空文庫
http://bit.ly/11iGVwd
『三つの宝』
|
初出:「良婦之友」1922(大正11)年2月
あらすじ
三人の盗人が、古ぼけたマントや剣や長靴を懸命に取り合っているところに王子が通りがかり、自分の身に着けている高価なそれらと交換する。しかし、これは盗人たちが企んだ芝居であった。飲み屋で彼は、長靴で飛ぼうとするが飛べずに、客たちから笑われる。同時に、姫が黒人の王に無理やり嫁がされようとしている噂を耳にし、助けに行く……。
青空文庫
http://bit.ly/Xpuloc
『毛利先生』
|
「新潮」1919(大正8)年1月
青空文庫
http://bit.ly/Zd8VtU
『犬と笛』
|
初出:「赤い鳥」1919(大正8)年1、2月
あらすじ
大和国に住む木こりの髪長彦は、ある日森の中で神に出会う。そこで神に願いはなんだと聞かれると、髪長彦は犬が欲しいと言った。そんな髪長彦の無欲な精神を気に入った神は髪長彦に三匹の犬を与えた。その三匹の犬が特殊な力を持つ犬で、その犬といっしょに囚われの身の大和国の姫を救う旅に出る。
青空文庫
http://bit.ly/13bpX3Y
***
以上です。
これからもおすすめの本をどんどん紹介していきたいと思うので、今後ともどうぞよろしくお願いします。