無料ネットラジオを始めて思ったこと
仲条くんとのネットラジオ『音楽のスキマ!』ですが、
前回をもって終了となりました。
ご愛聴くださった方、ありがとうございました。
これまで録音したものは、SELECTしたものを除き、
すべて非公開、あるいは削除いたしました。
SELECTしたものは、下記再生リストに保存しております。
『音楽のスキマ!SELECT!』
Youtubeチャンネル:『音楽のスキマ!』
ネットラジオをやってみて……
全十八回、録音いたしました。
終了理由としては色々あるのですが、どれもたいした理由ではありませんので、差し控えます。
ネットラジオというものをやってみて――。
反省点と、やってみて良かった点を、いくつか挙げてみます。
(※以下、私に関することであり、仲条くんは関係ありません)
反省点:「独善的と成り果てた」
私と仲条くん、ともに“新しい試み”でした。
二人とも、決してトークのうまい人間ではありません。
どちらかと言えば内向的で、コミュ力の低いほうだと思います。
が、“好きなこと”に関してなら、熱量をもってしゃべる連中です。
だから、“やれる、できる”、そのように考えていました。
しかし、“好きなこと”についてしゃべることの難しさ――。
「好きなことなら“夢中”になってしゃべる」。
が、“夢中”は、“盲目的”という事態を招きます。
“他者目線”が不在であるために、独善的な内容になりかねません。
結果、『つまらない』。
人が聴いても、つまらないのです。
トーク力、プレゼン力とは、
「おもしろい素材を、おもしろく見せる」ことではなく、
「つまらない素材を、おもしろく見せる」ことです。
他者目線を意識し、現実原則をもたねばなりません。
また、“今でしょ!”の東進・林修先生曰く、
「大して努力しなくても勝てる場所で努力しろ」
自分の好きな・得意なフィールドを選択することはよいのですが、そこに他者が入れるスペースを設けられるかが肝要であって、「好きなフィールドを独善的に、独り占めしてはいけない」ということです。
好きなことへの熱量やシズル感は、他者に伝染しますが、
「独り言」ではなく「語りかけ」である限り、
「他者がどう思うか」という観点は必要だろうと思います。
反省点:「そもそもがつまらない人間である」
もとを正せば、そもそもが「つまらないことしかしゃべれない人間」であったのかもしれません。
トーク力はもちろんのこと、知識、ボキャブラリー、経験値、いずれもまだまだ未熟です。
そんな人間が、おもしろいこと、興味深いことをしゃべれるはずがありません。
まだまだ、『勉強と経験が足りない』ということです。
凡人による凡庸なスキルしか持ち合わせていません。
反省点:「共同作業という難しさ」
ふたりでひとつのことを行う難しさ。
「週一回、時間を合わせること」、そのあたりはさすがインターネットといいますか、便利なもので、クリアすることができました。
が、お互いの音楽観は、やはり異なります。
そんなことは当然なのですが、
ふたりとも、しゃべりたいことがバラバラでした。
一方が興味があることでも、こちらは全く興味がない、
そういったことが多々ありました。
どちらかが、どちらかのサポートをするというスタンスであれば、よかったのかもしれませんが、
両者ともに、“好きなこと”であるがゆえに、自我が前面にでてしまい、
結果、“しゃべりたくないことはしゃべらない”という、子供じみたワガママが発生しました。
(※これは全て私の事です)
良かった点:「良かった点はない」
ネットラジオをやってみて良かった点など、ひとつもありません。
次のような言葉があります。
「何もやらないより、まずはやってみよう」
やってみた結果、何かが残ったかといえば、何もありません。自分の非力さが露呈しただけです。
別に、「何もやらなくても一向にかまわない」のです。
「何もやらないからこそ成長すること」はあって、
「動いた数だけ成長する」なんて、一体、どこからそんな数式がでてくるか。
ネットラジオをやってみて残ったこと、感じたこと、
それは「悔しさ」です。悔しさ、ひとつきりです。
自分が思っていたよりも自分はおもしろい人間ではない、
かまいません、かまいせんが、
自己を見誤っていたことに問題があります。
自己認識の低視力は、自己の輪郭とサイズを過剰に見積もり、
結果、自己欺瞞、無意識の「自分への嘘」へと繋がります。
「それはいけないだろう」と、私は考えています。
最後に……
「再びネットラジオにトライするのか」ということに関しては、現状、なんともいえません。
また何かあれば、ご報告させて頂きます。
それでは。
