以前、こんな記事を書いて。


まぁ、つまりは、ウォークマンが壊れて、強制的に音楽を聴けなくなった、と。

で、「音楽のない日々」を過ごすようになって。

今までは仕事終わりの電車内とか、買い物の時とか、

必ず音楽を聴きながらだった。

けど、「無音」になった。

(いや、実際は無音じゃなくて、雑踏、騒音、自然の音、人の声……、いろいろと耳に入ってくるわけですが)


で、どんなふうに変わったよ?って。

毎日がやたら重くなった。

具体的にいうと、

「自分の人生を誤魔化す時間が減った」。


「音楽を聴かないススメ」「NO MUSIC LIFE」について、ちょっと書く。


音楽を聴かなくなったら「自問する時間」が増えた!



音楽を聴くという行為は、不安を誤魔化してくれるんですよね。

そのへんは以下に書いた。


ボクが音楽を聴く理由の大半は、

「現実逃避」
「暇つぶし」「慰め」「誤魔化し」なんすよ。

漠然と、たいした理由もなく、膨大な時間を、音楽の視聴についやしてきました。

(ごめん、マジで音楽やってる人。でも本当なんだ)


で、音楽を聴かなくなった近頃の私。

たとえば、仕事終わりの電車内。

今までなら、ストレス発散みたいな感じで、音楽を聴いてた。「あ~音楽、リラックス」みたいな(リラックスなんざボクみたいなカスにはちょっと早いよね…)。

で、今じゃ、その音楽が無いわけさ。聴かなくなった。

すると、「自問自答する時間」が一気に増えた。

強制的に、一日を振り返ったり、明日のことを考えざるを得なくなった。

音楽がないから、暇なんだよ。電車内。

すると、沸々と浮かび上がってくる。

「このまま一日が終わってもいいのか?」

「明日から、ボクは将来どうすべきなのか?」

などなど。

人生が、“むきだしになる”という表現がふさわしい。

ボクの人生、ボク自身の人生。

かくれていた不安。

本当は面と向かわなきゃいけなかった問題。


今までは音楽を聴くことで、そういった『めんどくさいこと』を考えずにすんでいた。

というか、“めんどくさいから”音楽を聴いてごまかしていたんだよね。

で、その音楽がなくなることで、結果、人生を真剣にマジメに考えるようになった。

かくれていた不安、本当は面と向かわなきゃいけなかった問題がむきだしになって、

自問自答する時間が増えたんだよね、音楽を聴かなくなったことで。

そのぶん、しんどいよ。めんどくさいよ。

でも、少し、マジメに人生を考える時間が増えた。

音楽を聴かない時間を増やすことで。


NO MUSIC LIFE!



ボクにとって、音楽は“やさしく現実逃避させてくれる”道具だった。

「そんなバカな!そんなはずがないだろ!音楽とは崇高なもの!ボクにとっては、かけがえのないものだ!!」と、言いたいよ。否定したいよ。でも、ふりかえってみたとき、大半が『暇つぶし』で聴いていただけだったんだよ。それがボクの現実だった。

音楽に人生を変えられたとか、特段、無い。

「泣いた…」とかいうのもない。うらやましい。

で、思ったんよ。

中途半端に音楽を聴くくらいなら、

『音楽を聴くことを一切辞めてしまおう』、と。

ボクみたいなカスが中途半端に音楽を聴いていると、『都合の良い現実逃避』や『弱者のための女々しい慰め』とか、そういう下等な理由ばかりで、ろくなことにならない。

“百害あって一利なし”といわれる、煙草みたいなオチ。

結句、何も生まれない。それどころが“現実から目をそむけさせる”障害となっていた。

だったら、今すぐやめた方がいい。やめたい。

音楽を聴くのも、いい。音楽を聴かないのも、別によい。

音楽周辺の同調圧力なんざ、気にするこたぁない。


でも、なかには、「本当に音楽を愛している人」がいる。

そういう人は、それでいいと思う。

たくさんの価値観を吸収して、成長していくのだろうと思う。

が、ボクのように、

音楽を「なぐさめ」や、「暇つぶし」程度に利用している、

あるいは、人生の不安をその場しのぎで「ごまかす」、

そんな聴き方をしていたって、なにも生まれない。ボクはそうだった。

「音楽が人生に好影響をもたらしている」ように感じていても、じっくり考えてみると不要だった、また、実はマイナスの影響をもたらしているということはあるだろう。

みんな、「音楽って素晴らしい!」って言うよ。

だから、ボクも「そうなのかな」って思うよ。

でも、みんなが「イイ」と言うものほど、疑ってかかる。

あやしい。みんながみんな、「イイ」って言いすぎてる。

無料だろうが有料だろうが、音楽は「需要が高い」。

その真逆を突っ走ってみたら、ボクは、ボクのドブ底のような人生を少しはキレイにできるんじゃないか?終わってしまった人生を、またゼロからやり直せるんじゃないか?

…なんて大げさだが、んなわけないのだが、

「NO MUSIC LIFE」、試しに送ってみてはどうだろうか。

ちょっとは何かが変わるかもしれない、しれないよ?って。


***

ボクのような人間は他にもいるんじゃないか?って、

そう思ったから、こういう記事を書いてみた。

音楽はそこまでいいものか?

なんか、固定観念や周囲の影響とか、そういうの多々ある気がするんだよ。

そんじゃあまた。音楽が苦手な人たち、わずかな同胞よ。また来てくれたら、ボクは跳んで喜ぶ。本日もありがとう。


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