Paperwhite(2013)レビュー@買うか迷っている人へ!
Kindle Paperwhite(2013)を購入して3週間がたちました。
「実際、どうよ?」「買って損した?」
など、ちょっと書いてみる。
買おうか迷っている人の参考になれば。
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漫画は不向き?
これはみなさん気になるところだろう。
先日、実家に帰省する際、
高速バスの中で、Paperwhiteを使って『ブラックジャックによろしく
“Paperwhiteは漫画には不向き”、という意見をよく耳にする。
これはおおむねあたっている。
理由は、画面が小さいから。
そして小さいと、文字が読みにくいから。
漫画に関しては、ipadや通常タブレットのほうが絶対に読みやすい。
しかし、だ。
私は普通にバスの中で『ブラックジャックによろしく』を読んだ、読むことができた。
つまり、“読めなくはない”。
また、文字の小ささはそこまでストレスではない。
ただし、ipadなどと比べると漫画の読みやすさでは負ける、圧倒的に負ける。
また内蔵容量も4Gなので、漫画には不向き。
なので、漫画重視の人は、Paperwhiteはやめておいたほうがいい。
が、「活字重視です、でもたまにはちょっとだけ漫画読みたい(年に数冊程度)」という人は、特別問題ない。
ハイライトやメモ機能、辞書検索はどうか?
Paperwhiteには様々な機能がある。
マーカーで線をひけたり、メモを残せたりする。
これは大変便利に思える。
が、実際は、使用頻度は高くない。
また、特段使いやすいとも思えない。
過度な期待は禁物。
ただし、「辞書検索」は別格である。
これはクソ便利である。
単語を長押しするだけで、瞬時にその意味が表示される。
オンラインでなくとも、機内モードでも辞書機能は利用できる。
本を読んでいて、「この単語の意味、わからないなぁ。まぁいっか、飛ばそう」といって、なぁなぁにしていた読み方がなくなる。
そういった“なんとなく読み”が解消されるのはデカイ。
内容を正確に読み進められる。
画面の美しさ、コンパクトさ
Paperwhiteに惹かれる理由の多くはこれだろう。
「コンパクトさ」に関しては、確かにそうだし、軽いとも思う。
が、これが最大の魅力だとは思わない。
また、「何千冊も収納できる」といっても、そこまでの読書家は稀有だろう。
一方、「画面の美しさ」。
これはすごい。とんでもない。
(ただし、活字に限る。イラストや漫画は特段美しいとはいえない)
活字の読みやすさ関しては、ipadやスマホなど、足元にも及ばない。
目が疲れない。長時間、読むことができる。
「アプリ利用やネット閲覧などはしない、そんな余計なものはいらない、ただ、私は活字を美しく読みたいんだ」
そんな人に、Paperwhiteは損をさせないだろう。
タッチや反応の速度
これは大事なところだ。
以前、ブログでも書いたが、
Paperwhiteに限らず、電子書籍端末というのは、まだまだ発展途上である。
たとえば、画面が切り替わる瞬間、少し暗くなったりする。
また、強制終了もしばしばある。
数年前のandroid端末のように、動きがもっさりすることもある。
処理速度やタッチの反応がいいとは、断じて言えない。
ipadなどを普段から使っている人からすれば、「使えねぇ」と思う人が絶対にいる。
「発展途上の端末」ということがイヤなら、Paperwhiteは買わないほうがいい。
バッテリー持ちはどうか?
「8週間バッテリーがもつ」と記載されている。
これはスゴイ!と誰しも思う。
が、「8週間もたない」というのが現実だ。
一週間程度だと思ったほうがいい。
Wi-Fiモデルにせよ3Gにせよ、「受信」が最もバッテリーを消費させる。
機内モード(Wi-Fiオフ)にしておけば、いくらかバッテリーはもつが、大変面倒であるし、それでも8週間ももたない。
「5日~7日程度もてばじゅうぶんだ」と思える、また、ちょくちょく充電することが億劫でない、これが前提だ。
iPad miniや通常タブレットで迷っている
正直、iPad miniと迷っている時点で、Paperwhiteの購入はやめたほうがいいかもしれない。
そもそもが全く異なるものである。
たしかにiPad miniでも書籍は読めるが、
「書籍を読むこと」、ただそれだけを求めているならば、iPad miniなぞ最初から選択肢に入らない。
「活字を読むことのみに専念する」と、割り切れるならばよい。
が、なかなか決まらず、迷っているならば、そこまで読書にこだわりがないのだろう。
Paperwhiteは、「読書を重視する人」、ただその一点に向けて作られているのだから、そこからはずれる人にはそもそもが向いていない端末である。
値段ははたして安いのか?
Paperwhite(2013)の価格は今現在、9,980円である。
11月30日までに購入すれば、1,980円ぶんのクーポンがついてくる。
ipadなどと比べると非常に安く、値段にひかれる人もいるだろう。
活字を読むのが好きな人には、この価格はおそらくちょうどよい、安いとも思わないが、高いとも思わないだろう。
が、活字が苦手な人からすれば高い、というか、買わないほうがいい。
9,980円というのはあくまで初期費用であって、その後の電子書籍購入こそが本当にかかってくる費用。
ちょこちょこ購入する意思、支払ってもよいという気持ちがなくては、単なる9,980円の板で終わる。
自炊に向いているか?
自炊ファイルを読み込むことはもちろん可能だ。
が、それを中心に使うならば別にPaperwhiteでなくてもよい。
大量の自炊ファイルとなれば、Paperwhite4GBには少々荷が重いし、それならば、microSDを利用できるkoboのほうがよい。
いわずもがな、Paperwhiteはkindleサービスを利用してなんぼの端末。
自炊ファイルではなく、オーナーライブラリーや日替わりセールといったkindleサービスを、快適に、積極的に利用できるそうか?、購入前に自身に問うておこう。
本好きは電子書籍が苦手?
一見、趣旨からズレているようにも思えるが「Paperwhiteを買うべきかどうか」において、これは重要な部分だ。
これに関しては以前、ブログで少し触れた。
「紙の本が好きな人でもPaperwhiteは楽しめる」、というふうに私は考えている。
事実、私がそうであった。
古書や表紙などにこだわるマニアでないなら大丈夫だろう。
普通に本を読み、楽しんでいる人、また、本で知識を増やしたい人、Paperwhiteはこういった人の読書の妨げになることはない。
『Paperwhiteを買うべきか?』まとめ
どういう人が買うと損をしないのか。満足を得られるのか、まとめる。
まずは、以下の4点にYesといえるか。
- 漫画は不向きであるがよいか?
- 高機能や処理速度、バッテリー持ち、コンパクトさに“強すぎる”憧れは無いか?
- 発展途上の端末でもよいか?
- 「iPadなどとは違う」と割り切れるか?
さらに、以下の4点にあてはまるか?
- 活字の美しさを求めている
- 自炊ではなくKindleサービスを積極的に利用したい
- 活字での読書が好きである
- 電子書籍に異常な拒否反応はない
こういった人であるなら、価格9,980円は高くはない。
この問いすべてに「OKのサイン」をだせるなら、おそらく損はしない、満足を得られるのではないかと思う。
最後に、私の感想を少しだけ。
ちなみに私は、「買ってよかった」と心底思っている。
「目が疲れないキレイな画面」、「辞書機能」、この2点が特に満足がいっている。
「いい買い物をしたなぁ」という声が聞けたなら、幸いだ。
あと、もし購入された方は、以下のKindle関連記事も参考にしてみてください。
それではまた。
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