プラネテス、宇宙とつながる漫画:評価の高さに納得
さいきん、漫画を読むのにハマっていて、
「何かおもしろい漫画はないかしら」と探していたら、
『プラネテス』を発見。
実は、学生の時、2巻まで読んだことはあるのだが、最後まで読んでいなかった。
これまた、めちゃめちゃ評判のよい作品。
早速、全巻読破。
『プラネテス』
宇宙飛行士の話。
時代は2070年代。
人類が宇宙と地球を行き来する時代。
どういう内容なのかは、詳しくはWikipediaを読んでいただきたいのだが、
まぁ、とにかく、スケールが大きい。宇宙ですから。
でもね、人間物語なんだよなぁ。つくづく人間物語。
宇宙にでても、人間は人間。
主人公は宇宙飛行士、星野八郎太。通称「ハチマキ」。
「一人で生きて一人で死ぬのが完成された宇宙船員」を座右の銘としていたが、他人との関係において「愛」を唱える田名部と激しく対立する。
全部俺のもんだ!孤独も不安も後悔も苦痛も・・もったいなくてアイツなんかにやれるかよ! #planetes
— プラネテスbot(非公認) (@planetes_tw) 2013, 12月 3
その後、宇宙で働く者が陥りやすい精神的状態、宇宙の広漠さにあてられ自身の存在理由を見失う状態におちいり、自分を見失う。
そして、「一人では生きていけない」という悟りをタナベと関わる中で見いだしていく…。
感想
ボクは宇宙にでたことがないのですが、
もしも広漠な宇宙で何日も過ごすとなったら、きっと八郎太のように、自身の存在理由について悩むだろうな。。。
印象的な箇所は、「すべてはつながっている」というところ。
この世に宇宙の一部じゃないものなんてないのか オレですらつながっていて それではじめて宇宙なのか #planetes
— プラネテスbot(非公認) (@planetes_tw) 2013, 12月 2
読んでいて、目からうろこ。
地球すら、宇宙からすれば一部なんだよな。
ボクの日常は、狭いもんだよ。
部屋と会社、以上だよ。どんだけ狭いんだって話。
どんどん狭まっていく視野。
半径5メートルの視野で、何もかもわかったような気がしてしてくる。
そりゃそうだ。半径5メートル内しか見ていないんだから。
でも、地球、否、広漠な宇宙の中に、本来、自分はいるんだよな。そもそも。
半径何メートルとか、宇宙はそんなレベルじゃない。測れない。無限に広がっている。
そんな中で、自分は生きているんだ。
でも、だからといって、「人間がちっぽけ」という、有り体な話ではない。
宇宙空間に投げ出されたとき、どうだろう?
とんでもなく孤独だろう。さびしいだろう。
そして、『人とつながる』ことを強く意識するだろう。
「人は、独りじゃ生きられないのかもしれない」って。
で、この漫画で云われているのは、
「地球上も、宇宙の一部なんだよ」ってこと、
「地球上にいるということもまた、宇宙空間に投げ出されている」、ということ。
宇宙だろうが地球だろうが、人間はとんでもなく孤独で、
したがって、宇宙だろうが地球だろうが、「人とのつながり」が必要じゃないか?って。
『愛』という言葉が空々しく聞こえてしまう地球上だけど、
きっと宇宙に出れば、「やっぱ『愛』だな」って思うのかもしれない。いや、きっとそうだろうな…。
プラネテス、めちゃくちゃおもしろかったです。
ほんと、読んでよかった。
おすすめだよ。10年以上前の漫画を、なにをいまさらって感じだけど。
ちなみにアニメもあるらしく、これまた評判がいい。
機会あれば、アニメも見てみたい。
それではまた!