この世でいちばん大事な「カネ」の話:読書感想

“この世でいちばん大事な「カネ」の話”(西原理恵子)を読みました。
Amazonカスタマーレビューも高く、以前から気になっていました。
Kindle書籍で購入。
印象に残った文をいくつか記しておきます。
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特に印象に残った文
- 「どうしたら夢がかなうか?」って考えると、ぜんぶを諦めてしまいそうになるけど、そうじゃなくって「どうしたらそれで稼げるか?」って考えてみてごらん。 そうすると、必ず、次の一手が見えてくるものなんだよ。
- ギャンブルっていうのは、授業料を払って、大人が負け方を学ぶもの
- 「やりたいことがわからない」、その問いに向き合うためには「カネ」という視点を持つのが、いちばん、シンプルに見えてくるものがあるんじゃないか。
- 自分にとっての向き不向きみたいな視点だけじゃなくって、そういう、他人にとって自分の仕事はどういう意味を持つのかっていう視点も、持つことができたらいいよね。
- 手で触れる「カネ」、匂いのする「カネ」の実感をちゃんと自分に叩き込んでおく。そういう金銭感覚が、いざというときの自分の判断の基準になってくれるからね。
- 貧しい国の子どもたちが難民食を配ってもらわないと生きていけないとしたら、せっかくの「配る」という行為も、人を家畜にしてしまうんじゃないのか、ってわたしは思う。 「エサをもらって生きる」だけじゃ牛や馬と同じになってしまう。人でなくなってしまう。
その他、印象に残った文
- できないとはっきりとわかっていることを、いつまでもがんばっていたってしょうがないし、「あそこではなく、ここでがんばるんだ」って決めたら、「ここ」のいいところだって見えてくるからね。
- わたしなりの別のやり方があるはず。
- マイナスを味方につけなさい。今いるところがどうしても嫌だったら、ここからいつか絶対に抜け出すんだって、心に決めるの。
- ギャンブルにおける「迷子」と「達人」の差も、だから負けたときのしのぎ方の差にあった。
- 「みんなでお金を出すときは、人より少し多く出しなさい」。わたしは、親にそう教わったけどね。少しくらい多めに出したからって、それで損をしたと思うな、あるときはあるほうが払えばいいんだから、って。
- わたしは思うんだけど「損したくない」ってことばかり考えていると、人って、ずるくなるんだよ。少しでも人より得しようって思うから「だったら、ズルしちゃえ」っていう気持ちが出てきてしまう。ささいなきっかけで、それがどんどん卑しい行為に結びついてしまう。
- 給料が高い仕事っていうのは、ようするに、そういった「ガマン料」が高いということでもある。「ラクして儲かる」仕事なんて、まず、ないからね。
- どんなときでも、働くこと、働きつづけることが「希望」になる
感想
感想は“しゃべることはあるか?”で述べました。
以下の二点が特に印象深かったです。
- 「どうしたら夢がかなうか?」って考えると、ぜんぶを諦めてしまいそうになるけど、そうじゃなくって「どうしたらそれで稼げるか?」って考えてみてごらん。 そうすると、必ず、次の一手が見えてくるものなんだよ。
- 「やりたいことがわからない」、その問いに向き合うためには「カネ」という視点を持つのが、いちばん、シンプルに見えてくるものがあるんじゃないか。
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今年はいろいろ本を読めたらいいなぁ。
何かおすすめがあったら教えてください。@ryotaismでした。
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