「音楽が好き」と言うより「音楽を聴くのが好き」と言ったほうが伝わりやすいよね。
あー、なんか疲れた。
さて、、、
「音楽が好き」と声高に言う人より、「音楽を聴くのが好き」と言う人がつくる歌のほうがいいと思ってしまう。
なんでか? そんな話をしたい。
例によって、ボクは音楽があまり好きではないので、それこそ「音楽が好き」な人は、読んでも不快になるだけなので、本当に御免なさい。「死ねよ」って、どうぞ気軽に言ってくださいね。
「音楽が好き」「音楽を聴くのが好き」、両者の発言の違い
さて、まず。
- 「音楽が好き」
- 「音楽を聴くのが好き」
まず、そのふたつの言葉が、“どう違うか?”を明らかにしてみる。
「音楽が好き」という言葉は範囲が広い。たとえば、そこには、「音楽を作る喜び」とかも含まれちゃう。
他方、それと比べ、「音楽を聴くのが好き」という言葉は、行為が限定されている。
「音楽が好き!」っていう言葉は、範囲が広く、漠然としていて、結局、なにがどう好きなのか。言葉の真意が、いまいちよくつかめないんですよね。
これによって、どういったことが引き起こされるか?
リスナーと作り手の間で、咬み合わない、ズレが生じてしまう。
もうちょっと具体的にいきましょうか。うん。
■作り手が「音楽が好き!」と言うとき。
その“音楽”の中には、「音楽を作る喜び」と「音楽を聴く喜び」、ふたつが内包されている。(ともすれば、「音楽を作る喜び」のみだったりするが)
■リスナーが「音楽が好き!」と言うとき。
その“音楽”の中には、「音楽を聴く喜び」が中心に語られている。
(作る喜びも同時に知っている人も中にはいるが、少数だと思うので今回はいったんおいとく)
――これ、つまりどういうことか。どうなってしまうか?
作り手の「音楽が好き!」と、リスナーの「音楽が好き!」は、全く同じ言葉であっても、その意味合いは違うということ。結句、作り手とリスナーとの間で、ややもすれば、すれ違いが生じるということ。コミュニケーションが成立していない、という状況が生まれやすい。
「……は? だから何? 何をえらそうに言ってるんだよクズが」
いやさ。まれにいるじゃないですか。
「音楽が好き!」「音楽が好きすぎるー!」みたいなことを言う歌い手さん。あるいは「ライブ早くやりたいー!」みたいなこと言ったり。
『違和感』があるんですよ、ボク。その言葉を聞くたび。
知ったこっちゃないんですよ。
リスナーは確かに、音楽が好きではあるけど、その音楽という言葉には、「音楽を作る喜び」は含まれていないからさ。
「音楽を作る喜び」(あるいは音楽を表現する喜び)、そんなもん知ったこっちゃないですよ、リスナーからしてみれば。わかんないからね。
厳しいこといえば、リスナー視点にたっていない、自己満足なフレーズに映ってしまう。
「音楽好き」アピールはもういいんだよ。というか、そのアピールはアピールとして成立しない。なぜなら、伝わらないから。
「音楽を作る喜び」を基準にした『音楽が好き!』という発言は、リスナーには伝わりにくい。
“言葉選び”ひとつで読み取られる可能性
で、結論にいくけども。冒頭に戻るのだけど。
“「音楽が好き」と声高に言う人より、「音楽を聴くのが好き」と言う人がつくる歌のほうがいいと思ってしまう。”
と、そのようになるんですね。
作り手が「音楽を聴くのが好き」と言うとき、それは聴き手に「寄り添う言葉」となる。
そういった発言のほうが、リスナー視点にたった、「親近感」をあたえる言葉だといえる。
闇雲に、「音楽が好き!」と言われても、「チョ、待って!俺、知らん!そんなキミの気持ち、知らん!」となるんですよ極論。
受け止めきれない、違和感がどうしても生じてしまうんですね。
(特に、「早くライブやりてー!」とか、ちょっとよくわからないです。リスナーのテンションを上げる効果はいくらかあるかもしれませんが。想いを外にだすのが表現だとするなら、「早くライブやりてー」は表現の仕方としては、もう少し別の角度があるんじゃないかと考えてしまいます)
とにかく。
「リスナー視点に立てているか」、あるいは、「リスナーとリンクできるか」、それって、こういった言葉選び一つにも現れるんじゃないか?とボクは思うんです。
ビジネス思考の、無粋なことを言いますが(死ねって感じでしょうけど)、作り手は「音楽が好き」と言うよりも「音楽を聴くのが好き」と言ったほうが、親近感をあたえて、人を集めやすいんじゃないかと思うんです。たぶん。
追伸:「早くライブやりてー」は、やっぱり、特に意味がわからないです。
◆ ◆ ◆
「お前の文章のほうがよっぽどコミュニケーションにズレがあるんだよカス。伝わりにくいよバカ」と、そういう意見もあるかと思います。すいません。透明になって消えてしまうのが相応しい、醜い姿ですねまったく。
以上、@ryotaismでした。