読書好きになるかどうかは最初の一冊目が肝心である。
このまえね、こんなことあったんよ。
『好きな小説ある?あったら教えてよ!』って、友達に聞いたんです。
そしたらね、その人が、
『ほとんど本とか読まないんですよー。逆に、なにかオススメのあったら教えて下さい!』って。
で、ボク、そんときに思ったんですよ。
『オススメの本かぁ……んー、軽はずみなことは言えないなぁ』って。
なぜか。
……と、その前に。
ボクはね、普段、本を読まない人でも、"面白さ"を知れば、きっと読書を好きになるだろうと思ってるんですよ。
つまり、本の"面白さ"をまだ知らないだけであって、知ればきっと好きになるだろう、と。
だから、『どういう本を最初の一冊目に読むか』というのが、すごく大事だと思うんです。
一冊目の本がつまらなかったら、そのマイナスイメージは本人とってかなりデカくて、再び本を手に取るのは数年後になってしまったりする。
なんでもそうだと思うけど、最初のきっかけでつまづくと、苦手意識がうまれてしまう。逆に、最初がうまくいくと、得意意識がうまれる。
要は、『最初って、とても大事だよね、なぜなら、その後に影響を及ぼすから』ってこと。“最初が肝心”と云う。
最初に出会う本が、面白かったか、面白くなかったか――その後の分かれ道となる。
したがって、普段本を読まない人にどの本をオススメするか、慎重にならざるを得ないんです。
というのもね、これ、ボク自身の実体験なんです。
ボクが読書の面白さを見出したのは二十歳以降で、ずいぶんと遅咲きでした。
というのも、高校のとき、ボクは『ロスト・ワールド』という小説を買って――。
当時、『ジュラシックパーク』という映画が好きで、それをきっかけに購入したのだけど、これ、読んだことある人ならわかると思うけど、けっこう内容が“ムズイ”んですよ。
聞いたこともない科学用語が散りばめられていて、すごく難解に感じた。
ボクは国語能力が低かったし、そもそも『ジュラシックパーク』を読むのを飛ばして、続編の『ロストワールド』から読み始めても、いまいち内容がわからなかった。
で、初めて購入した小説なのだけど、おもいっきりそこで挫折しちゃったんですね。苦手意識がうまれてしまった。
以来、しばらくの間、小説を読むことも買うこともなかった。
二十歳を過ぎてから、ひょんなきっかけから再び本を手に取ることになったのだけど、苦手意識の期間はずいぶんと長いものだった。
そういったボク自身の経験もあって、『最初に読む本って大事だよな』、と思うのです。
――といっても、「じゃあ最初に読むといいオススメの一冊はなにか?」、考えても適切な答えはだせないのだけど。
とりあえず、軽はずみに言っちゃいかんなぁと、そんなことを思ったのです。
なんだか他愛もない話をしてしまいましたが、お付き合いありがとうございました。
以上、@ryotaismでした。
