死ぬ気でやれよ死なないから


引越しのとき、本を整理していたら出てきた。

杉村太郎『アツイコトバ』



たしか20代前半のころに買った――“死ぬ気でやれよ、死なないから”というフレーズにひかれて。

あんまりにも懐かしかったので、再読してみました、約10年ぶりに。

これ、やっぱりいい本ですよ。ボクは大好きです。amazonの評価も上々。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/asin/4806144517/amazon142-22/

杉村さんは47歳という年齢で亡くなってしまいましたが、引き継ぐべき、魂のこもった一冊だと思います。

気にとまったコトバをいくつか紹介。


『アツイコトバ』(杉村太郎著)


アツイコトバ

やはり、まずはこれでしょう、この本といえば。

死ぬ気でやれよ、死なないから”

“死ぬ気でやってる奴に勝てる奴などいない。どんなに実力があるものでも、命をかけているものに対して勝てることはない”

命を無駄にするんじゃなくて、命を使い切れよ、という話です。

全身全霊で生きているか?


危険な方を選べば、すべてが正解だ”

全く同意です。

“真の感動も快感も、自分への勝利も、危険のその先にしかない”

全く同意です。

ウソをつくな、と。へらへらへらへらと、居酒屋で楽しそうに笑ってる私。ウソをつくな。本当は、何一つ満足できてない。“危険”がないから。安全ばかりを選んでいるから。


“「本当はこれがしたいんだけどなぁ」という甘えたガキのタワゴトは絶対になしだ”

「やりたいこと」があるのだけど、先延ばしにすることがある。

先延ばしにせざるを得ないこと、というのは実際あるだろうが、実はほとんどの場合は、恐れているだけ。

最悪の場合、「やりたかったこと」を「なかったこと」にする。


甘えたガキのタワゴトはなしにしたい、もう大人だから。

死ぬ気でやれよ、死なないから


一番を狙っていない奴など信じてはいけない”

一番を目指している者には、“期待”ができる。

一番を目指さないと、“手抜き”が生じることがある。甘えというか、逃げというか。別に、一番でなくてもいいわけですから。

そんな状態で本気がだせるだろうか?

何かをやるなら、一番を目指せ。絶対に一番を目指せ。二番三番はなしだ。

一番を目指さぬ者に、努力もクソもない。話にならない、という話。


“誰もが特別なのではない、自分だけが特別なのだ”

大人になるにつれて、気づく。

「私には特別な才能がない」

そうして、何かを諦め、妥協すべき部分を知り、わきまえ、大人になっていく。成長の仕方としては間違っていない。健全。

「自分は万能である」と思い込み続けて、大人になると、周囲に迷惑はかけるし、苦労するだろう。社会にハマりにくい。

それでも思える者が勝つ。突き抜ける。

“誰もが特別なのではない、自分だけが特別なのだ”と、それでも思えるか?思っているか?そうとしか思えないか??


“感情を捨てよ”

このコトバ、短いんですけど、ボクとしては最もグッときた。

手近な喜びでいちいち喜ぶなって。望むものをその手につかむまで、感情なんか捨てちまえ。“勝手に涙がこぼれ、全身の震えが止まらないほどの感動は、その先にしか存在しない”

本当に欲しいのは、そんなんじゃないんです。「それなりに楽しんでガス抜きすること」、そんなことが、はたして本当に欲しいものだったか?

感情を捨て、機械のごとく、淡々とやるべきことをやる。その先に待っている感情と出会いたい。


考える前に行動せよ、行動しながらもっと考えよ”

「考える前に行動しよう」とはよく言ったものですけども。

行動しただけで満足ということが多すぎないか。

“行動しながらもっと考えよ”――いいコトバだと思いました。

◆ ◆ ◆

というわけで、このようなコトバが合計88、収録されています。

今回のせたコトバはボクの好みなので、けっこう偏りがありますが、全体を読み終えると、きちんとバランスがとれるような構成になっていますので、そこはご安心を。(人生がめちゃくちゃにならないようにフォローしてくれるコトバもある)。

傑作だと思います。少なくとも、ボクは20代の若いころに出会えて本当によかった。

以上、杉村太郎『アツイコトバ』のご紹介でした。

ではまた。@ryotaismでした。