コレといった、とりえがない。得意なこともない。

特別かしこくもないし、資格ももっていない。たいした経歴もない、お金もない。コネなんてもちろんない。

そんなやつが、「自分って本当にダメなやつだなぁ…」と思ったとき、

ボクの場合、“1つ”しか思い浮かばない。

自分のもっているもの、ぜんぶだしきるしかない。

そして、人間がぜんぶだしきる姿は、きまっていつも、無様で、かっこ悪い。

少しの自分をさらけ出すんじゃない。ぜんぶ、“すべて”をさらけだす。一滴残らず、自分をだしきる。

自分のもっているもの、ぜんぶだす。ぜんぶだせ。

才能がないけど何とかしたい、そう思うなら、それしかない。面白いことのひとつもいえないなら、それしかない。

自分のもっているもの、ぜんぶだす。だしきれ。

それしか方法はない。


才能あるやつの場合、もしかすると、その姿はかっこいいかもしれない。しかし才能ないやつがそれをやると、その姿はとんでもなく無様だ。だから、そんなやつが、費用対効果とか考えるな。損得もバランスも考えるな。スマートにいくな、必死であがけ。

「自分はダメなやつだ」って、その前に、ちゃんとあがいてみせたか。それは例外なく“恥をかく”ということだが、ちゃんとあがいたか? あがいてもいないのに、あきらめてはいないか??

無様な姿をみせろ。とことん恥をかいてみろ。

“あがくこと”が、お前の人生だ。

無様な姿をさらけださないから、恥をかこうとしないから、だからお前はダメなんだ。お前のダメな理由はそこにある。

――「そうかもしれない」とボクは思った。

ダメなやつかもしれない、だったら、そのダメな姿をだしてみる。

そうかもしれないと思った。
@ryotaism


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