Amazon『Audible』
利用して、2ヶ月前が経ちました。

Audibleは、“オーディブル”と読みます。

『なにそれ?はじめて聞いたんですけど』という人もいるかと思います。

Audibleは一言で言うと、「本を朗読してくれる」サービス。

オーディオブックとも呼ばれます。

本を読むのではなく、“本を聴く”、といえばわかりやすいかも。

本のジャンルは、小説、ビジネス書、語学、ライトノベル、落語、対談……など多様。

では、利用してみた感想などを、ちょっと書いてみます!


Amazon『Audible』とは?



アカウント作成などは上記サイトから。ちなみにパソコンからでもアプリからでもどちらからでも作れます。また、amazonアカウントをお持ちなら、サインインするだけでOK。

では、大事なところを、ざっくり述べていきます!

月額1500円で聴き放題!


最初の1カ月は無料で体験できる(プライム会員なら3カ月間無料)。

※無料期間が過ぎると、自動的に請求が開始されるので注意。


本を一冊ずつ買うのではなく、“定額制”なんですね。

スマートフォン(Android、iPhone/iPad)のアプリで聴く!


つまり、パソコンでは聴けません

アプリを利用して、スマホで聴くサービスです。

(アプリについてはこちら ⇒ Audibleアプリをインストールしよう

ちなみに、バックグラウンド再生ですのでご安心を。聴きながら別操作可能です。

また、ストリーミング再生ではなく、「ダウンロード再生」のみです。データ制限のことを考えると、事前にWi-Fiでダウンロードしておくのがいいですね。

スリープタイマー、再生速度、ブックマーク、メモの機能


こういった細かい便利機能もあります。

寝る前にスリープタイマーの設定ができる。急いでいるときは、再生速度を速めることもできる。もし気になったところがあれば、ブックマーク(しおり)とメモなど可。

解約はパソコンから行う


私の見過ごしだったらスイマセンが……2016年3月6日現在、アプリからは解約を行えない模様。

解約したい場合は、パソコンから。下記ページよりサインインして退会手続きを行う。


『Audible』を使ってみた感想


2ヶ月利用してみて。

たとえば、片道通勤30分だとして。30分間、ずっと耳を傾けて、聴き続けるがしんどい。集中力が持続しない

紙の本だったら違いますよね。読み疲れたら、いったん休むことができる。自分のペースで読み進めることができる。

が、オーディオブック、本の朗読は、どんどん読み上げていくから、“待ってくれない”んですよね。ずっと集中していないといけない。これがなかなかしんどい。

集中力が途切れ、別のことを考えていると、その間に別のシーン、別の章にいっている。

で、紙の本だったら、すぐに前のページを見返すことができるけど、オーディオブックだと巻き戻しが面倒。

――などなど、ネガティブな感想がどうしても目立つ。

しかし、すべてがそうではない。

Audibleやオーディオブックに向いているものを利用しよう。

  • 短編小説/ショートショートや詩集
  • ビジネス書
  • ライトノベル
  • 対談や落語、語学

このあたりのジャンルなら、“集中力持続問題”をある程度は回避できる。オーディオブックに向いている。

ビジネス書は、途中から読んでも理解できるような構成のものが多いし(多少飛ばしても問題ないし)、ライトノベルは軽快な会話のキャッチボールが中心なので集中力をほぼ要しないし、対談はラジオだと思えばいい。落語は説明不要だろう。

……で、とりわけ、Audibleやオーディオブックに向いていると強く思った一冊がある。

それは、糸井重里『小さいことばを歌う場所』。



Audible初心者は、まずはぜひ、この本を試してみてほしい。オーディオブックの良さや、楽しみ方をつかめる。

本書は糸井氏の、“断片的な短い言葉”を集めた一冊。

「どこから読み始めても大丈夫。どこで読み終えても平気。」という構成。ある種のポエムなので、2回、3回と繰り返し聴いて味わうことができる。なので、1回目で聞き逃した箇所があっても飛ばしてかまわない。次に聴き取ればいい。

こういった本がAudibleおよびオーディオブックには向いている。

逆に、長編小説などは、“集中力の無限地獄”である(と私は感じた)。

また、理系の新書や、青空文庫にあるような昭和初期の純文学もやや不向き。というのも、専門的な単語を調べながら読み進めることができない。無論、オーディオブックに辞書機能はない。

まだまだ発展途上で、うまく使いこなさないと、月額1,500円はやや高いと感じるかもしれない。オーディオブックを楽しむコツみたいなものをつかめばよいのだが、いかんせん手探り、慣れるまでちょっと時間を要する。


Audibleおよびオーディオブックの将来性


“電子書籍よりも流行る”、ということは今のところちょっと考えにくい。

しかし、先ほど書いたように、オーディオブックに向いているジャンルや構成があって、特定の分野、コミュニティにおいて盛況を呈するのではないか、と思う。

たとえば、おそらくこの先、流行っていくと思われるのは、次のジャンル。

  • ラノベやラジオドラマ

Audibleはこのあたりに注力すべきだと思うし、事実、その傾向にある(ラノベカテゴリに“ボーイズラブ”がある)。このあたりは声優などを絡めば、手がつけらないことになると思う。

ちなみに、私個人としては、“ラジオドラマ”にとても期待しています。

NHK連続テレビ小説のごとく、一日一話、朝の習慣に組み込めたら、さぞ楽しいだろうなと思う。(すでに“らじどらッ!”というラジオドラマはあるのですが、他にも追加してほしい)

……最後に、個人的な要望として、ぜひパソコンからでも聴けるようにしてほしい。自宅で聴くとき、わざわざスピーカーにつないだりするのがとても面倒なので。権利問題で難しいかもしれませんが。

◆ ◆ ◆

以上、Amazon『Audible』について思ったことでした。

今後がとても楽しみなジャンルであり、大きな可能性を秘めていると思うので、引き続き利用していきたいと思います。月額1,500円は投資だと思って。

以上、@ryotaism