お月さまは、なぜ落ちないのか。
お月さまは、どうして落っこちないのだ。
お星さまや、お天とうさまと仲よくお手てをつないでいるからだ。
だから人間も、みんな、仲よく手をつながなければいけない。
それはわかる。
だがどうして貧乏人だけ手をつなごうと言うのだ。
どうして、金もちだけ、のけ者にするのだ。
金もちだって、人間ではないか。
金もちには不正な者が多い。
しかし、貧乏人だって、みんな善人とは限らない。
こんなふうに考えるのは、おれが金もちになりたいと思っているからかな。
最近読んだ、山本有三『路傍の石』の一文。
「だから何?」ってハナシですが、いや、なんとなく、いい文だなぁと思って載せてみた。
月が落ちないのは、星と手をつないでいるから。人間も、そんなふうにして、みなで手をとりあって生きていこう。支え合って、働こう。
これってとてもキレイな言い方、キレイな言い分なんですけど、キレイすぎてちょっと、うさん臭い。
世の中は、だれかが損をして、だれかが得をするようにできている。
だます人がいれば、だまされる人もいる。
金持ちがいれば、貧乏人もいる。
「そんな世の中、納得いかねぇ!!」って叫ぶ人はきまって、損をしている人で、だまされている側の人で、貧乏人のほうだ。得をしている人、だましている側の人、金持ちは、そんなこと滅多に言わない。吠えるように「平等」を叫ばない。
と、こんなふうに考えるのは、おれが金もちになりたいと思っているからか。
寝ます。@ryotaism
