熱烈に言いたい。

「本を読もう!」と。

「本はいいぞ、まじでいいぞ」

私個人のブログですし、好き勝手言ってもいいだろうと思い、

「本はまじで読んだほうがいい」、このような絶対的な口調で、あえて今回は言ってみる。

そりゃね、世の中には本を読まない人はいるし、当然いてもいい。

ただ、「読んだらけっこういいことがあるぞ」とは言いたい。



私の読書歴


読書


私の読書歴を、かいつまんで。

本を読み始めたのは、高校卒業後くらい。で、芥川がきっかけで純文学が好きになって、色々読む。白樺派にハマる。

20代後半から、大衆小説も読むようになる。芥川賞作家や、東野圭吾など。
30代を過ぎてからは、小説だけでなく、少しだけビジネス書も読んだりした。

ーーーと、このように、わりと本を読むのが好きだったんですが、
実は、今から3~4年前に、ピタリと本を読まなくなった

1年に2~3冊程度しか読まなくなってしまった。

それまでは年に70~100冊近くは読んでいたのと比較すると、これは、もうほぼ読まなくなったと言っていい。

なぜそうなったかといえば、単純に仕事が忙しくなったのと、
私にとって、読書は心のスキマを埋めるような行為だったので、満たされるようになったら読まないようになった。
 

電車通勤と読書


3年前、都内に転勤になった。

千葉から、電車で1時間かけて通うようになった。
(ちなみ転勤前は、職場まで自転車で15分程度の近場だった)

電車で1時間の通勤。

「遠いな…」

この通勤時間、私はYoutubeで動画を見たり、好きなラジオを聴くなどして、
まさに“時間を潰していた”

そんなある日。

いつも通り、朝方、電車に乗っていたら、正面に座る高校生が、試験勉強だろうか、熱心に参考書を読んでいるのが目に入った。

ふと周囲を見回すと、そのような高校生がたくさんいることに気づいた。

かたや私はYoutubeでお笑いを動画をみていた。

高校生のほうが、私よりも勉強をしていたのである。

(※Youtubeがダメということではなく、繰り返すが、私にとってYoutube視聴は“時間を潰す”行為でしかなかった)

参考書を読む高校生、その光景にハッとさせられ、以来、これは私もなにか別の行為をしたほうがいいと思い立ち、
「そういえばしばらく読書から離れていたし、久しぶりにちょっと読んでみるか」となったのである。


仕事に対する悩み


少し話は変わるが、その頃、私は精神的に不安定だった。

転勤したばかり。もとよりコミュニケーション能力の低い人間であったし、仕事も器用にできるタイプではなく、業績も悪かったし、悩むことが多かった。

共感していただける人もいるかもしれないが、こういうとき、どうなるか?

朝が億劫になる。出勤が楽しくない。

「朝の出勤≒ため息」、まさにそのような状態。

それでも、生活していくために給料は必要だし、仕事自体は自分で選んだものであるし、「まぁ世の中こんなもんだよな。みんなそんなもんだよな」と割り切っていた。許容の範囲内ではあった。


まずは好きな小説を読み始める


朱川湊人


話をもとに戻す。

通勤時間に、手始めに私は“小説”を読むことにした。

先程書いたように、小説は大好きだった。

amazonで適当に見繕い、「これおもしろそうだな」と思ってまず購入したのが、朱川湊人さんの作品。

これが、めちゃくちゃおもしろかった。最高に、おもしろい。

次から次へと、朱川さんの作品を買っては読んだ。毎朝、毎朝の通勤電車のなかで。

恒川光太郎

朱川さんの作品を一通り読み終えると、次は恒川光太郎さんの小説を購入して読んだ。

これがまた、おもしろすぎた!!

「なんだこれ、やっぱ小説おもしれぇ!!」本当にそう思った。

いや、嘘のような本当の話。

気づいたら私は、「通勤が楽しくなっていた」。

いや、これはまじだ。そんな冷ややか目でどうか見ないでくれ。

「朝の出勤が楽しいと思う人間などこの世にはいない」

たしかに私もそう思っていた。そんやついるわけないだろバカヤロー、いやわかる、わかる。

しかし、通勤時間に小説を読む習慣ができて、ちょっとずつ出勤が楽しくなったのである。

嘘のような本当の話である。


仕事への好影響


嫌われる勇気


小説を読むようになって、つまり、出勤が少しだけ楽しくなるようになって、メンタルが落ち着くようになった。

それはしだいに、仕事にも影響がでるようになった。少し、ポジティブになった。

そして、心に余裕ができてきた結果、

「小説もけっこう読んだし、次はビジネス書でも読んでみるか」となった。

当時、話題になっていた、『エッセンシャル思考』『嫌われる勇気』を読んだ。

これがまた、効果てきめんだった。

これまで私が仕事で悩んでいたことに、どんぴしゃの内容だったのである。


すぐに、仕事に好影響がでた。

「たかが、本を読んだくらいで・・・」と思うかもしれないが、いや実際に、職場での評価も変わったのである。

上司が驚いて、私に聞いた。

「この半年間、いったい何があったの? 何かきっかけがあったの?」

ちょっと照れくさくて、それは言えなかった。「いや、そろそろ心を入れ替えようと思いまして……」などと適当なことを言った。

しかし、自分では気づいていた。

上調子になった理由を、明確に私は知っている。

それは、「本を読むようになったから」


さいごに


こんなことは、あくまでも私の個人的な話である。

当然、万人に適用される話ではない。

しかし、言いたい。これは言って損はない。

「いいぞ、本は、まじでいいぞ」と。

本、読んでみたらいい。ためしに、なんでもいから、本屋で買ってみたらいい。

「買ってはみたものの、やっぱり苦手で、全然読まなかった」

そんなこともあるだろう。

活字を読むのが苦手、という人もいる。読書してなくても、めちゃめちゃ仕事できる人がいることは知っているし、ポジティブな人もいる。

決して、読書は必須ではない。合う、合わない、というのも実際ある。

なら仕方ない。それなら仕方ない。

が、あえて私はこのブログで、それでも絶対的な口調で言う。

「いいぞ、本は、まじでいい」

あなたを後悔させない自信がある。(俺じゃなくて本が)


では今回はここまで。